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導入事例

鳥獣害防除実績

実証試験<捕獲檻ほか>【京都府亀岡市】

Aの場所は牛舎で、亀岡牛を生産されておられるオーナー様のご厚意により場所をご提供頂きました。
Bの場所の付近にも牛舎はありますが亀岡市様がパンくずなど餌を入れて捕獲している『カラス捕獲檻』を設置されていて、捕獲檻の前に【衛】を1台設置しました。
【衛】を設置している間も餌を檻の中に入れて従来通りにされるとの事です。


対象獣害 カラス
市町村名 京都府亀岡市河原町
設置場所 牛舎・カラス用捕獲檻前
設置台数 ・牛舎(A)/2台 (亀岡牛)
・カラス用捕獲檻前(B)/1台  計3台
これまでの対策 防除ネット 、カラス用捕獲檻
製品紹介及び
設置当日説明
・京都府亀岡市産業観光部農林振興課様
 京都府農林水産業技術センター様、地元自治会様/7名
・牛舎オーナー様、京都府亀岡市産業観光部農林振興課様
 京都府農林水産業技術センター、地元自治会様他/10名
実証試験期間 1ヶ月間
実証試験結果 やや成功
ご紹介元 京都府亀岡市産業観光部農林振興課様


設置前説明会



設置前に各関係者様へ向けて【衛】の説明をさせて頂き、皆様の『カラス』被害防除に対する気持ちが良く伝わり、
10年以上も被害に遭われてカラスネットなど、様々な対策をされてこられ、
弊社も他の防除対策と併用しながら何とか手軽に手を煩わす事が無いよう撃退出来ないか?
一役買えればという気持ちで説明させて頂きました。


実証試験設置場所 A -牛舎-


<亀岡市/牛舎設置場所全体画像> ●←【衛】設置場所



全体画像の【衛】設置場所①拡大


全体画像の【衛】設置場所②拡大

当初は牛舎の中の餌場を目当てとする『カラス』に対して、外部から侵入させないようにする為、
牛舎に対し背を向けて【衛】を設置しましたが、途中で牛舎に向けて設置変更等、 色々と試行錯誤しながら【衛】を移動しました。

設置後、オーナー様に牛達の様子を伺った所、影響が無く【衛】が鳴っていても『いびき』をかいて寝ているとの事でしたので途中1台追加して2台で実証試験しました。




黄枠内には『カラス』が沢山居ます! ※撮影日は結構な雨が降っていました天気が良い日等は電線が切れるのでは無いか?という位、かなりの数の『カラス』が居るそうです。

【衛】OFF  




【衛】ON  


実証試験当日に早速実験をしてみました。 【衛】から『カラス』が電線に止まっている距離まで、約60mです。
【衛】OFF時は20羽前後『カラス』がいますが、【衛】ONして10分強ほど経過したら目視確認で2羽残っていました。
※1日程度の試験では参考にならないと思いますが、あまりにも数が多いのと どこまで撃退音が届くのか?  という事で参考の為に試験してみました。

【衛】には即効性は無く、1週間~半月程度から少しづつ効き始め、気が付いたら殆ど『カラス』が来なくなっていた。 
と、今まで実証試験させて頂いた方々や納品させて頂いた方より教えて頂きました。




実証試験設置場所 B -カラス用捕獲檻前-



設置前に現地確認


普段は頭上に『カラス』が沢山飛び交ってます


近くに牛舎があり捕獲檻の前に設置しました


黄丸内にエサがあります


餌(パンくず)を置いてます



告知表示


こちらにも付近に牛舎があり、これまでカラス捕獲檻の中にエサを入れて1~2週間に数羽程、捕獲していたそうです。
そのカラス捕獲檻の前に【衛】を設置して、従来通り餌を入れても『カラス』が食べに捕獲檻の中に入らなければ【衛】の効果はあるのでは?と関係者様は言っておられました。
ドキドキです・・・


実証試験終了


Aの牛舎の結果ですが、 『カラス』の数が多すぎて『カラス』同士のコミュニケーションの鳴き声に対し【衛】2台では撃退音量は小さく邪魔をする事が出来なかったように思います。
実際、【衛】から数メートル離れた場所に移動しても、撃退音は殆ど聞こえず『カラス』同士の鳴き声にかき消されている状態でした。
ただし、【衛】付近の『カラス』は【衛】に対して威嚇行動と思われる行為 (野太い鳴き声でガァーガァー鳴きながら頭を上下に振りながら近付く動き) が見受けられ、少しすると数羽は遠くに飛んで行きました。
オーナー様のお話しでは牛舎付近の堤防の木々に『カラス』の"ねぐら"があり普段から『カラス』の数が凄く多く、
飼料がある事を『カラス』は知っていて必ずやって来るとの事でした。

弊社が何度かお邪魔した際も牛舎の中に『カラス』が侵入して牛の背中に乗っている姿も見かけました。
過去に『カラス』被害にあわれて牛が1頭死んでしまったと切実なお話しもして頂き、本当に何とかならないのか? 
真剣に色々と試せる範囲で試験をさせて頂きましたが、とにかく『カラス』の数が多過ぎて【衛】2台では太刀打ち出来なかったというのが現状でした。(最低でも4台必要かと思いました)

Bのカラス捕獲檻前の結果は【衛】を設置している期間中、捕獲檻内は通常通り餌を置いていましたが『カラス』は1羽も入っていませんでした!
ただし、付近の木々には『カラス』がいる事の確認はしています。

総括として、亀岡市のご担当者様からカラス捕獲檻前の実証試験場所において設置前は餌におびき寄せられ1~2週間に数羽程度、
捕獲していたが実証試験期間中は餌があるにもかかわらず1羽も捕獲していない事を考えると【衛】の効果があったのではないかと嬉しいご報告を頂きましたが、
牛舎の実証試験結果が弊社としては勉強不足でチカラが及ばず、とても悔しく思います。

今後も諦めず学びながら『カラス』との共生を目指して更なる開発を続けて行きます!

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